BMWにおいて、フラッグシップモデルは、ずっと7シリーズであった。新たな試みを行ったのが、この8シリーズである。
BMWは、通常、数字が大きくなればなるほど高級な車種である。勿論、その数字のシリーズでもエンジン排気量が異なるため、必ずしも一致はしない。だが、そのシリーズで最高モデルや標準グレードを比べた場合、必ずそのようになっている。
7シリーズは、後部座席に人を乗せる前提で作られた車だが、この8シリーズは、あくまでも2+2のような感じである。7シリーズにスポーティーを取り入れ、居住空間やトランク容量を犠牲にしたモデルと言ってもよいだろう。
その代わり、空気抵抗に優れ、最高速等では、かなり有利になっている。その証拠に、このモデルでは、リトラクタブルライトを採用している。これは、BMWにとって画期的である。6シリーズが販売終了した後に発表された事から解かるように、6シリーズの後継グレードアップモデルと言われている。
当時、クーペだけのモデルは、他に存在しなかった。6シリーズは、カジュアルだったのに対し、8シリーズは、高級感を漂わせている。
ちなみに、この8シリーズは、1999年で販売終了となり、一代限りであった。その後、2000年に6シリーズが復活している。その事からも、6シリーズをフラッグシップモデルにしたかった事が解かる。
これは、フェラーリやポルシェが、2+2モデルを発表しているように、BMWもその分野でシェアが奪いたかったのだろう。
レビュー Sさん・自営業
0 件のコメント:
コメントを投稿